2020年の珍しい感謝祭
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2020年の珍しい感謝祭

11月第4木曜日はアメリカではサンクスギビング (Thanksgiving )。日本語訳で言うところの感謝祭でした。この日は祝日なので、そのまま会社や学校も金曜日を休みとするところが多く、4連休という長めの休暇となります。通常、感謝祭は家族で集まり、七面鳥やパイなどの豪華な食事を楽しみ、テレビでアメリカンフットボールを見ながらゆっくりと過ごすというのが典型的な感謝祭の過ごし方。しかし、今年はコロナの影響のため、極力長距離の旅行や大人数での集まりを避けるよう州知事や市長などが呼びかけていたため、唯一「恒例」と言えるような事は、食事とアメリカンフットボールの試合を見る事ぐらいでした。 

アメフトの試合は3試合予定されており、お昼から夜まで、好きな人はほぼ一日中テレビで試合を観戦できる状況でした。しかし、この日の最初2試合は、あまり期待するような対戦カードでなく、また2試合目に関しては、今年一番弱いリーグ内の下位2チーム同士のワシントンフットボールとダラスカーボーイズの対決と、盛り上がりが感じられないカード内容でした。しかしながら、最後の試合は、昨年MVPを取ったラマー・ジャクソン率いるボルチモアレイブンズと、名門で現在無敗のピッツバーグスティーラーズの試合。多くのファン、またはファンでなくてもこの試合は見応えがありそうだと期待していました。 

ところが、感謝際の2日前になって、レイブンズ側の選手にコロナ感染者が出たという事で、スティーラーズとの試合はなんと延期になってしまったのです。これにより、TwitterやInstagram、TickTokといったソーシャルメディアでは嘆きの声がたくさん上がっていました。旅行は出来ない、友だちや遠方の家族とも会う事はほぼ無理とされ、感謝祭恒例のフットボールの試合も楽しめない。。。本当に散々な2020年を象徴しているかのような感謝祭でした。 

日付変わって次の日の金曜日は、「ブラックフライデー」と名がつけられ、多くの人がクリスマス用の買い物を始めます。店としてもこの「ブラックフライデー」から週末明けの月曜日、「サイバーマンデー」までを特別セール期間として大規模な安売りをするのが通例です。「ブラックフライデー」とは、クリスマスショッピング開始となり、小売店などが黒字になることから名づけられたようです。また、「サイバーマンデー」に関しては、オンラインショッピングの年末商戦の初日とされて、こう名付けられました。企業のマーケティングに踊らされる感もありますが、やはり目を付けていたような最新の商品が安く手に入るというのであれば、つい買い物もしたくなります。 

いつもならば、この期間はお店に人がごった返し、店内も人も熱気に溢れているのですが、やはり今年は控えられているように感じられました。お店の混雑状況はニュースでも取り上げられず、テレビコマーシャルでももちろん宣伝はありましたが、いつもの派手さは見られませんでした。コロナ禍で経済や株がどう動こうとも、一般的にはやはり大変な状況下の人が多いため、買い物への盛り上がりは抑えられていたように感じます。また、何よりソーシャルディスタンスの間隔を保ってまで買い物へ行くほどではない、という常識的な考え方が先立ったと言えるでしょう。 

感謝祭が終わると、今度は一気にクリスマスシーズン到来。多くの人がステイケーションの感謝祭で、特に何もすることがなかったからか、今年はクリスマスの家の飾りつけがいつもより豪華に、そして早く装飾されているような気がします。私の住んでいるシカゴ近辺の中西部は、緯度が日本の函館とほぼ同じで、冬は日照時間が短いため、夕方5時前にはすでに暗くなっています。なので、各家々のクリスマスイルミネーションは、防犯にも役立っています。もちろん見ていて素敵なデコレーションには胸躍らされるので、この時期の夕方からの散歩には今の時期、特に今年はかなり癒されています。 

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