【赴任者と赴任家族編】早くアメリカ生活と英語に慣れる方法
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【赴任者と赴任家族編】早くアメリカ生活と英語に慣れる方法

『【留学生編】早くアメリカ生活と英語に慣れる方法』

に続いて、今回は【赴任者と赴任家族編】として、より早くアメリカ生活と英語になれるための情報をご紹介します。


今回の対象は、単身赴任でなく男性の仕事の都合で、奥様や子供たち家族一緒に赴任するというケースです。


単身赴任者の場合は、男女問わず前回の『留学生編』や今後投稿する『グリーンカード当選者と現地の仕事に就く人編』に近いので、そちらを参考にしてください。 

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この投稿のみでなく、4編の関連ブログは、相互的に当てはまる内容が多いで、全てを読んでいただけると参考になることが多いと思います。 

アメリカ赴任や駐在妻というと、ちょっとセレブな響きで憧れを抱く人は多いと思います。


実際、給与や会社のサポートを考えれば、心に余裕がある方や海外慣れしている方は、裕福にアメリカ生活をエンジョイできます。


しかし!そこには見えない苦労がたくさん潜んでいます。 

  • アメリカ赴任は大変!
  • 駐在者の心がけ
  • 駐在妻はもっと大変!!
  • 週末の過ごし方
  • 最後に

【アメリカ赴任は大変!】 

日系企業で海外に支社がある会社員にとって、海外赴任は出世への大きな前進。


海外赴任を希望しても全ての人が可能ではないでしょう。


ましてや赴任先が先進国アメリカとなると、家族を連れての生活にも何かと安心できます。 

恐らく先に一人で現地入りし、仕事をスタートさせてから家を探し、家族を呼び寄せるというパターンが多いでしょう。


私自身、シアトルとLAにそれぞれ1年以内の短期でアメリカ単身赴任を経験していますが、数年間かつ家族を連れての赴任経験はありません。


しかし、周りを見てみると、日系の会社の駐在者として働いている人の仕事量は半端ないです。 

「頑張ろう、期待に応えよう」という心構えから来ているのもありますが、現地の時間帯で普通に仕事をこなし、日本本社と連絡が必要なケースも多く、日本の時間帯、時には時差の関係で日曜日や夜にも仕事や会議が発生します。 

日本にレポートする必要がなく、現地完結型の仕事であればそうでもないですが、通常の3年、あるいは5年周期で赴任をするポジションの場合は、必ず日本とのコミュニケーションが発生するでしょう。


また、仕事は会社でする!という考え方が多い日本人や会社の場合、仕事で拘束される時間はずっと会社にいます。 

ですから、自分のためにも、家族のためにも、健康的で夢にみた理想の赴任生活を送ろうとするならば、必ず帰れる時は早く家に帰ってください。


もし家族の特別なイベントや誕生日がある場合は、それがアメリカでは理由になるので、必ず早退しましょう! 

自分の新しい職場で、英語や環境に慣れなくてはならない大変さもあるでしょう。


また、早い段階で成果を上げなくては!と焦る場合もあるでしょう。


しかし、アメリカの仕事の仕方は、


早く来て早く帰る。

金曜日は早めに帰る。

残業という言葉は存在しない。


という具合です。


もちろん、エンジニアや納期のあるプロジェクトの場合はそうはいきませんが、出来る限り会社での拘束時間を減らすようにし、健康的な赴任生活を送ってください。 

逆に、アメリカに来て残業がなくなり(誰も残らないので)、びっくりするぐらい家族と楽しい生活を送れるようになった、という成功例も多く聞きます。


日本と同じペースで仕事をするのでなく、「郷に入れば郷に従え」で、要所を締める働き方で、ライフ・アンド・ワークバランスを保ってください。


字の通り、「ライフ」が「ワーク」の先にきています! 

【赴任者の心がけ】 

もし、あなたが駐在となる赴任者であれば、恐らく気づかないでしょう。


実は、現地採用の社員は決してあなたをウエルカムではない事を。。。事実です(笑)。 

海外駐在となるには、普通に考えれば仕事が出来る人で、英語にも不安がない人でしょう。


通常、エリートの分類に入るはずです。


しかし、どんなに日本で仕事が出来て素晴らしい人材であっても、現地の社員にとって赴任者の存在は、大きなお荷物なのです。 

そこには以下のポイントが事実としてあります。 

  • 上司だが仕事を教えなくてはならない。しかし、教わる姿勢ができていない。
  • 仕事以外の生活に関する事も全て頼ってくる。それも教えてほしい!という事でなく、代わりにやってくれ!という依頼。
  • もっとひどいと駐在妻のお世話係も丸投げで依頼される。
  • 数年後には去る人なので、目の前の成果しかこだわらない。よって残る現地採用者たちは振り回される。
  • 日本にいた時と同じ様に振舞うので、基本的な勤務時間外に連絡やメールが来ると、現地社員は対応に困る。
  • 赴任者が上司となると、現地採用者の仕事内容がその上司によって変わる場合があるので、面倒な赴任者帰任の際には喜びのパーティー開催。
  • 赴任者切り替わり時は、新任者が発表されるまで戦々恐々のムード。新任者がわかるとその人材の情報収集。日本や他部署から良い噂を聞くと喜び、嫌な噂を聞けばショックで落ち込む現地採用者たち。

まず、このように赴任者たちはエリートという目では見られていない事を認識してください。


それでは、どのような心がけが必要か? 

一番に心がける事は、いくら自分の方が上司であれ、給与が高かろうが、現地採用者に対して丁寧な対応を心がける事です。


普段から出来ている人もいるでしょうが、自分に自信がある人の中には、やってもらって当たり前という考えの人もいます。


現地採用者もそつなく対応するでしょう。


しかし、楽しく、自分のアメリカ駐在生活を成功させたいなら、現地採用の人々を手厚く扱ってください。 

成功できる、また現地採用者に好かれる駐在者というのは、自分から率先して挨拶をし、時には席をたって談笑し、時には出社時にドーナツを買って皆に振舞う、という気づかいが出来る人です。 


自分は偉い人間だ!他より優秀だ!なんて間違っても思わないでください。


そう思う人はそれだけの器で、部下や周りからは慕われません。

実際の仕事には関係ないと思うかもしれませんが、仕事以外でのコミュニケーションがアメリカでは重要です。


仕事の出来るエリートでさえ、外国では現地採用者に頼らなければ進まない仕事は多いのです。


どんな時でも、サポートを入れてもらえるように、現地採用者を大切にしてください。 

【駐在妻はもっと大変!!】 

これもまた、一見傍から見ると、アメリカへの赴任者の妻という立場は輝いて見えます。


行く街によって少々違いますが、駐在妻が海外生活経験者、日常英会話問題なし、車の免許所持者、また新しい挑戦を楽しめる妻という人なら、赴任妻という立ち位置にとても向いています。


きっと忙しいものの、最初から楽しい経験ができるでしょう。 

しかし、多くの場合、駐在妻ははっきり言って過酷なポジションです。


自分の意志とは関係なく、旦那さんの仕事の都合で出国日が決まる場合もあります。


短い時間でバタバタと、役所へ書類関係の提出、子供がいれば学校関係の手続き、日本の家族・友達への連絡、引っ越し費用もある程度会社が負担してくれますが、持って行かない荷物の処理など、やることは山ほどあります。 

そして、もちろん大変なのは現地に着いてから。


旦那さんが住む場所を用意してから現地入りするパターンが多く、着いてからもサポートしてくれる(はず)とはいえ、何もわからない中での生活、買い物、子供の学校と次から次へとやるべき事が出てきます。 

そんな駐在妻は、いったいどうしたら早くアメリカの生活や英語に慣れるのでしょう?


ここは、先ほども言った住む場所や会社の規模によって違いが出てきます。


大都市への赴任や会社に同じような駐在者が多い場合は、多くの場合比較的スムーズに生活できます。 

時々、駐在妻同氏の対立や仲間外れという、本当にくだらない話を聞くことも稀にありますが、日本人が近くにいるというのは心強い限りです。


旦那さんの会社を通じて、他の赴任妻や日本人妻を紹介された場合は、早く連絡を取ってみましょう。 

ラッキーにも赴任先が大都市の場合、日本人による日本人のためのイベントなども開催されたりします。


また、『アメリカでの日本食材の確保』にも書いたような、日系やアジア系スーパーも近くにあるでしょう。


そのような所で偶然日本語を聞いたら、話してみるのも断然ありです。


ちょっと日本では見知らぬ人に話しかけるなんてことはあまりないでしょうが、話しかけられた人も嬉しいものです。


積極的に行ってみましょう! 

内気な人の場合、知らない事だらけのアメリカ生活の中、忙しいと思って旦那さんにも頼れず、一人で問題を抱えてしまう人もいます。


新しい生活に慣れず、駐在中の旦那さんを残して日本に子供と帰国する人もいます。


最悪のパターンでは、鬱になってしまったり、離婚してしまったりというケースも見てきています。 

そんな事のないように、積極的にできない人の場合は、何はともあれ頑張り過ぎず、ゆっくりいきましょう。


そして、何でも自分一人でやろうとせず、忙しかろうが何だろうが、旦那さんや旦那さんの会社の人に相談しましょう。


駐在者の生活のサポートは赴任先の会社の仕事の一部です。 

大都市や日本人の多い街への赴任なら、正直英語を頑張らなくても生活でます。


しかし、マイナーな街や日本人の少ない街への引っ越しとなると、少なからず覚悟は必要です。


英語を間違えても、わからないと言われても、身振り手振りでコミュニケーションを取る。


子供の学校や英語の事、もし病気やケガをしたら。。。と考えると、心配事や落ち込む要素はたくさんあります。 

だから、最初からそれを普通と思い、完璧など目指さなくてもやっていける!という心意気でいきましょう。


数年後、子供は確実に英語を話せますし、日本に帰りたくないと思うほど楽しい時間を過ごせているはずです。


赴任妻という立場で、毎日が怒涛の如く過ぎていく日々でも、半年も過ぎれば「やっていけるな」と思えるはずです。 

そして、充実したアメリカ生活を早く送りたいならば、キーとなるのは移動手段の確保。車の免許を取る事を考えましょう。


日本で運転していたら問題ないでしょうが、運転経験がなくてもアメリカでは簡単に運転免許は取れます。 

州ごとのペーパーテストの内容はオンラインで簡単に練習問題が見つかりますし、一度ペーパー試験に合格してパーミットを取得すれば、週末に大きなパーキングなどで、旦那さんに教わりながら運転練習できます。


免許さえ取得してしまえば、行動範囲は一気に広がり、活動内容も楽しみも増えていきます。 

赴任者は奥さんに対しては、自分がどんなに仕事で忙しくても、必ずサポートできる体制を整えてください。


赴任妻という立ち位置は想像以上に激務です。


恐らく、海外生活経験者の中で誰よりもストレスがかかるでしょう。 

しかし、慣れてくれば、日本では経験できないような楽しく特別な経験がたくさんできます。


そこに至れば、もう夢に見た「赴任妻」という位置にたどり着けます。


大変なのは最初だけで、ゆっくりやっていこうと思えば、どうにかなるどころか、想像以上に満足のいく生活も期待できます。 

【駐在家族のアメリカ生活週末の過ごし方】 

よく駐在者や妻が、「アメリカに来てから家族の時間が増えた!」と言っているのをいつも聞いてきました。


日本よりもアメリカの方が時間を有効的に使えるからだと思います。 

まず、地域にもよりますが、夏場なら夜8時を過ぎても明るいです。


子供の野外スポーツの観戦やバーベキュー、家族で参加できる野外イベントなどもたくさん開催されています。


また、アメリカ人家族の「週末は家族で過ごす」という状況を目の当たりにすると、自然とそれにならって、日本人家族もみんなで過ごすようになります。 

土曜日に家族でファーマーズマーケットに行って、ローカルなフルーツや野菜、手作りのお菓子を買ったりするのも楽しいです。


天気の良い日に、公園でピクニックというのも手軽にできる家族イベントです。


本当によく見るアメリカの家族、という事がいとも簡単にできてしまいます。 

何をするにも車が必要というのも、アメリカでの家族生活の充実感に関係しています。


子供が小さい場合は特に、電車でなく車の移動は楽でしょう。


また、赴任妻が車の免許を持っていない場合は、毎週末必ず外出するようにしましょう。


いくら英語で話すのが苦手という赴任妻でも、家の中でずーっと過ごしていたら、ストレスもたまる一方です。 

家族で小旅行に出かけるのも、アメリカ生活を楽しむ要素の一つになります。


広大なアメリカをドライブするというのは、やはり気持ちの良い事です。


どんなに都会に住んでいても、少しドライブするだけで、大自然いっぱいのアメリカを体験できます。

普段あまり外に出られない赴任妻も、小旅行で違う街や自然に触れられると、来てよかったと満足できるはずです。


関連ブログ:『日本とアメリカ、どちらが住みやすい?』

【最後に】 

赴任者、赴任妻という立場は、仕事を通してアメリカに来た人たちです。


色々と守られていたり、大きな家に住めたり、十分サポートを受けられる場合が多いのは確かです。


しかし、だからこそ自由がきかない事もあります。全ての人が夢のような生活を送れるわけではありません。 

うであっても、わからない事が多くあっても、実際に得られるものは想像以上に多いです。子供たちは、大人よりも早く友達を作り、新しい生活にも英語にもすぐ慣れてやっていけるでしょう。


個人としても家族としても、珍しい経験を体験できる絶好の機会です。


やるべき事はたくさんありますが、どうか楽しいアメリカ生活を早く送れる事を願っています。