日本とアメリカ、どちらが住みやすい?
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日本とアメリカ、どちらが住みやすい?

確固たる目的や夢を掲げている人でなくとも、日本に居てアメリカの生活を夢見る方は多いでしょう。大きな家に広大な土地や自然。経済や芸術、学業やITに至るまで、アメリカは世界一の先進国です。しかし、「隣の芝生は青く見える」とあるように、アメリカ生活を簡単に送れないからこそ憧れを抱きやすいのではないか?という疑問も湧いてきます。アメリカに住むという事は、日本での生活より本当に良い事があるのでしょうか?実際問題、日本とアメリカでは、どちらが住みやすいか、実体験に基づいてわかりやすく解説します。 

見えていないアメリカ生活についての詳細は、『アメリカに住むということ』にも掲載していますが、醍醐味から問題まで、日本では経験できないような事がたくさんあります。何事にも選択肢が多く、どの様にもカスタマイズが可能です。よって、はっきりとした意思やこだわりがある方には、自由で生きやすいアメリカでの生活スタイルが合うと思います。 

例えば、自分が若く、健康に関する問題がない、配偶者や子供に関する心配がない場合、学生であっても働き方にしても融通が利きます。健康保険は重要事項でないので、安いプランを選んだり、入らない人もいるでしょう。生活に必要な車もスタイルを気にしなければ安く手に入ります。身だしなみに関しては、清潔感さえあれば、日本のようにファッションや化粧などの外見にお金をかける必要もないでしょう。日本の場合の安アパートと言うと、東京でも未だにびっくりするレベルの、何もない狭い部屋がありますが、アメリカでは大都会でない限り、それなりに広くて冷暖房管理の部屋が普通に借りられます。LAでは、アパート共有のプールやジムがついているところまで安くあります。 

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しかし、アメリカ生活の難しいところは、良い所でもある「何事にも選択肢の多い」ところ。要するに、その特性は両刃の剣なのです。自分の状況によって、選択肢を途中で変えたりするカスタマイズが必要となります。思い描く生活を手に入れるためには、情報を自ら入手し、能動的な行動力が必要です。待っていても、誰かが情報を渡してくれることはなく、受動的になると確実に損をするか取り残されます。自分が動いて、人に聞いて、考えた上で選ぶという流れが必須です。例えば、子供が生まれ、まず第一に考える事は、住んでいるエリアの教育レベル。エリアによって大きく違いが出ます。自分は好きな街だが、子供の教育には力を入れているのか?公立学校は、他のエリアに比べて良いのか悪いのか?金銭的にかなり恵まれている人なら、このような情報収集や問題解決は他人に依頼する事ができますが、多くの人はその中に入らないと思います。やはり自力でやり遂げるパワーや決断力が必要になる国なのです。 

そう考えると、日本の場合はある程度落ち着いて生活できると思います。まず国民健康保険があるので、基本的な体のケアへの心配はいりません。子供の教育の話でも、私立学校という選択を入れなければ、学業のために引っ越しを考える必要はありません。細かい問題はあるものの、何か困ったら、取り合えず役所に行って相談すると、色々な方法を考えてくれます。目標が見当たらず、漠然とした人生感しか湧いていない時でも、何かしらの仕事につき、普通の事をしていれば、多くの人はある程度満足できる生活が送れる国です。 

日本の生活の中で、他人に迷惑をかけない範囲で、好きに人生を謳歌する事は可能でしょう。飛びぬけ過ぎると、「周りの目」というものが規制をかけてきますが、気にせずに生きよう!と思えば出来ると思います。同じレベルではないですが、日本の中でアメリカにいるような自由な生活を手に入れる事は難しくはありません。 

しかし、アメリカでは、人生の次のステージに行く際、ベストの選択肢を考えずに生きていく方法を取ったならば、それはとても難しい人生となる一歩になります。よって、アメリカで生活をしている場合は、既存の情報を収集し、新しい情報にも耳を傾け、いつでも行動が取れるような瞬発力が何歳になっても必要になるのです。個人的な私の意見ですが、年を取れば取るほど、潤沢な資金がない場合は、アメリカで生活する事は疲れてくるように思えます。それでも、情報力、瞬発力、決断力を持てる人は、何事も可能となりやすいのです。自分らしくやりたい事をやり、羽を伸ばして生きするAmerican dreamは存在します。もちろん、そこに十分な金銭的対価も得られてです。

結局のところ、同じ人であってもその時々の自分の優先順位によって、日本の生活が良いか、アメリカでの生活が良いかが変わるように思います。もちろん、普通の人では、日本とアメリカを年に何回も行き来出来るような事はないので、自分の基準と優先順位を考え、ベストの選択をし、チャンスをつかむ行動を取れば、日本でもアメリカでも後悔しない人生となると思います。 

私は国際結婚という事もあり、結婚当初の若い頃はアメリカ生活、3人の子供を産む時には日本に戻り、暫く長く日本。次に、子供の将来などを考えて、また数年前にアメリカに戻ってきました。今後、子供たちが全員大学を出た所で、私の両親の老後問題等も考え、改めて日本に戻るかもしれません。もちろん国際結婚なので、ビザや渡航に関する問題はなく、他の方より選択する事へのハードルは低かったです。しかし、仕事によって引っ越しを決めた訳でないので、自分たちの老後資金を今から貯めなくては!という懸念点も残っています。それでも、自分達で選択した道なので、苦労はありつつも十分価値を見出しています。日本の生活もアメリカの生活も状況によって、やはり一長一短なのです。 

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2020年はコロナの影響で、初めてリモートで仕事や勉強をする機会を経験された方が多かったと思います。アメリカでは家賃の高い都市部からの移転、あるいは州をまたいでの引っ越しが相次いでいます。会社がこのままリモート作業をOKとする場合、海外旅行中でも仕事が出来るので、かなりフレキシブルな働き方が可能となってきます。そうすると、もしかしたら旅行でなくても違う国で生活しながら仕事をする事も無理ではなくなってくるでしょう。そうした際には、更に自分の優先順位、現在、あるいは近い将来、何が重要なのか?と自問自答して、日本とアメリカ両国の生活をエンジョイできるような環境になれば、責任も伴いますが、かなり充実した面白い人生を歩める人が多くなるのではないでしょうか。 

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