【アメリカ人と結婚移住編】早くアメリカ生活と英語に慣れる方法
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【アメリカ人と結婚移住編】早くアメリカ生活と英語に慣れる方法

『留学生編』『赴任者と赴任家族編』に続き、第3編は【アメリカ人と結婚移住編】

として、より早くアメリカ生活と英語になれるための情報をご紹介します。多くの場合、女性が日本人で男性がアメリカ人という国際結婚のケースなため、このブログ内容はその状況を想定しています。また、結婚にもアメリカで知り合ったというパターンと、日本で知り合ってアメリカへ引っ越してきたというケースがあるでしょう。アメリカで知り合っての結婚であれば、女性もすでに生活に支障なく、自分の世界も仕事も確立できているので、比較的問題はないと思います。ですので、日本で知り合い、結婚してアメリカに引っ越してきた女性が、どう早く生活に慣れるか?という話で解説しています。

この投稿のみでなく、4編の関連ブログは、相互的に当てはまる内容が多いので、全てを合わせて読んでいただけると参考になることが多いと思います。どんな状況であれ、素敵な男性と巡り合い、素晴らしい結婚生活を送っていても、その人の祖国=異国に移住というのは、愛があっても大変なものです。


私の個人的なケースですが、アメリカで生活する事を決めていた中でアメリカ人の主人と出会い、彼の意向で日本に帰国。仕事でもプライベートでもアメリカを行き来しながら、子供3人は生まれも育ちも日本。長男が中学2年生、次男は小学6年生、三男小学3年生という時にアメリカに家族で戻ってきました。

その理由についてはまたいつか書くとして、日本でバイリンガルの家族、アメリカでバイリンガルの家族と知り合いが多いため、その中からの話や経験から得られた情報をここでは共有していきます。

  • アメリカ人旦那さんは奥さんの苦労が見えない
  • 身近に参加できる日本人コミュニティを探す
  • 自分の趣味やグループを現地で見つけて参加する
  • 一人でも行動できるようにする
  • 時間とお金に余裕があれば、現地英語学校に通う
  • 生活のペースを掴めてきたら仕事を見つける
  • 最後に

【アメリカ人旦那さんは奥さんの苦労が見えない】 

 ほぼ全員のアメリカ人旦那さんは、日本人奥さんにアメリカで生活を送ることへの気苦労や心配をかけたくないと思っているはずです。比べるのは申し訳ないですが、アメリカ人男性は、日本人の男性より女性に対して数段優しいですし、自分の祖国に来てもらっているのだから、楽しんで生活して欲しいと願っているはずです。


しかし、現実問題、日本人の奥さんがアメリカに来るというのは、日本人同士で日本で結婚する以上に大変なことで、問題が起こっても、それがお互いの共通認識でない場合があります。

旦那さんの家族の集まりや友人同士のパーティーに一緒に行く機会があったとします。旦那さんは自分の知り合いだらけの中で、色々な人と楽しく会話をし、奥さんは知り合いもほぼいない中、慣れない英語で一生懸命会話を聞き取ろうとするでしょう。


英語に全く問題がない人、知らない人とも躊躇なく話せるような人ならば、旦那さんが傍にいなくても楽しめるかもしれません。それでも知らない人達の中で英語、また自分の知らない話題での会話となると、苦痛にしかなりません。


また、最初のうちは相手も日本からきたばかりと気を使って、色々質問してくるでしょう。その質問に答えていればコミュニケーションは取れますが、Q&A形式だけで会話が続かないと、時間を楽しむのはお互いに難しいものです。アメリカ人は話好きなので、大きな輪の中では聞き役に徹するしかありません。かなり神経を使います。そして悲しい現実は、旦那さんはそんな奥さんの状態に気付かないのです。

楽しいのは旦那さんばかりで、奥さんはげんなりするパーティー。一人で勝手にあちこち話に出回ってしまい、奥さんは一人取り残されるなんて事は普通です。「みんな良い人なんだから、君も話せばいいのに!」とか呑気な事を言い出したりもします。


「異国では何て孤独なんだろう」と悲しくなったりもします。ここで言いたいのは、旦那さんが悪いとか奥さんが引っ込み思案だ、という話ではないです。実際によくある話なのです。旦那さんは気づいていないのです。どんなに良い人たちの中でも、奥さんにとっては中に入るのは苦労なのです。

こんな時は、旦那さんにはっきり言いましょう。「一人では怖い!」と。どんなに他の人と話したくても傍にいて欲しい!と表現しましょう。以心伝心なんてありません。言葉ではっきり、まずは旦那さんに自分の気持ちを隠さず正直に話しましょう。大抵の旦那さんは、わからなくても奥さんの気持ちは理解しようとしてくれると思います。結婚していますが、お互いの認識は簡単にズレます。その代わり、ズレが小さいうちは簡単に戻ります。一人で頑張り過ぎないようにしてください。

【身近に参加できる日本人コミュニティを探す】 

 引っ越し先が大都市であれば簡単に見つかると思いますが、ともあれ日本人コミュニティが近くにあるかを探しましょう。『赴任者と赴任家族編』でも触れましたが、いくら旦那さんが多くのことをサポートしてくれると言っても、相談できる日本人が近くにいるというのはとても頼りになります。


『アメリカでの日本食材の確保』にあるような日系スーパーやアジア食材が売っているお店では、日本語のフリーペーパーが置いてあったり、日本語の掲示板が出ていたりします。そこから趣味のグループや何かしら参加できるコミュニティを見つけるという手段は簡単だと思います。

日系スーパーがなくても、日本人が経営しているレストランやお店を見つけて顔を出せば、他の日本人を紹介してくれたりも頻繁にあります。どんなに大都市であっても小さい街であっても、日本人コミュニティというのはあると思うので、渡米最初の頃は積極的に探して参加するようにすると、何かの時に役立つはずです。 


 もちろん実際に参加できるコミュニティがすぐに見つかれば良いのですが、簡単でない場合でも、ソーシャルサイトで良いと思います。オンラインで繋がっていれば、身分を明かさなくても気軽に質問をするのは可能ですし、Twitterなどはそういうツールとして最適だと思います。

【自分の趣味やグループを現地で見つけて参加する】 

 今度は日本人という枠を離れて、旦那さんの仲間とは違う、自分の趣味のグループに入る事をお勧めします。ヨガやダンス、陶芸や絵画のクラスは、地域のコミュニティセンターやスポーツクラブで簡単に参加できるクラスです。お子さんがいる場合は、子供が通う学校のイベントや習い事を通して、気の合う仲間グループを見つけて積極的にお友達になりましょう。

旦那さんを含めない、自分だけのグループを見つけて入るというのは、最初のうちは少々心配かもしれません。しかし、自分の世界を広げるのが、アメリカ生活や英語に慣れていく一番の方法です。驚くほど、日本の文化や観光、食事に興味を持っている人がアメリカにはたくさんいます。特に、教養のある人や旅行好きな人は日本が大好きな傾向がありますし、すでに日本に行った事がある人に出会ったりすると、会話がスムーズに運びます。


 旦那さんを除いた中で、自分自身の陣地のような友達の輪を広げる事は、自分にも自信がつき、生活に活気が出てきます。奥さんが楽しく毎日を過ごしていると、アメリカ人の旦那さんもきっと嬉しいですし、奥さんに対する心配もなくなるので、win-winとなる行動です。

【自分一人でも行動できるようにする】 

 多分、上記の【自分の趣味やグループを現地で見つける】が可能であれば、自分一人でも行動できるようになっていると思います。しかし、最初は特に車の運転ができない、あるいはどこに何があるかわからないという事で、行動範囲が狭くなって気持ちも沈む人がいると思います。 


 ですので、出来るだけ早く車の免許を取るようにし、街に慣れ、一人で探索に出られるようになると、時間を持て余さず充実した生活が送れるでしょう。車の免許を取っていなくても、費用が許すようならUberやLyftを使って、出かけてみるのも楽しいです。

一般的な概念ですが、アメリカ人の旦那さんがいる日本人妻は、赴任妻と違って英語でコミュニケーションを取ることに支障がない人が多いでしょうし、冒険心もある人が比較的多いと思います。旦那さんとの行動のみが、外に出られるチャンスというのはもったいない話です。電車やバスが使える街なら、比較的安全な日中に一人で行動したり、散歩に出るなどして、一人での行動にも早く慣れると充実感が湧いてきます。

【時間とお金に余裕があれば、現地英語学校に通う】 

 全ての人にお勧めする方法でないですが、時間とお金に余裕があれば、現地の英語学校に通う事も良いと思います。日本からも留学生が来るような、ビザを発行してくれるプライベートの英語学校ですと費用がかなりかかるかもしれません。しかし、簡単に日本人に出会える事もあるでしょう。 


 また、ESL向けに週に1,2回英語を教えるクラスが、地域のコミュニティセンターにはきっとあるはずです。クラスに入って勉強すると、人種や年齢の枠を超えたお友達が出来ますし、徐々に英語も使えるようになってきます。一石二鳥で良い経験ができるので、試してみても良いと思います。

【生活のペースを掴めてきたら仕事を見つける】 

 アメリカに移住して、気持ちに余裕が出来てきてからの話ですが、仕事をするのは絶対お勧めです。特に日本でも仕事をしてきて、何かしらのキャリアや経験を積んできた人には、仕事をしたいと思うでしょうが、そうでない方でも仕事をした方が断然人生が豊かになります。 


 周りを見ていると、アメリカ人の旦那さんがいる日本人妻は、ほとんど「早く仕事がしたい!」と言って、何かしらの職にすぐ就いています。取り合えず何かを始めて、そこから自分のやりたい事やキャリアを見据えて進んでいるようにも見えます。

多くの方が理解しているでしょうが、仕事をする事で毎日の充実感が得られますし、やはり家族の収入が増えるのは大きい事です。そして、自分で自由にできるお金があると、心にも余裕が出てきます。 


 日本で子供を産んで、少し子育てをしてからアメリカに来ると、アメリカの育児にかかる費用の高さに驚く事でしょう。保育所のようなデイケアにしても、子供が小さければ小さい程高額な費用がかかります。『アメリカの子供の習い事事情』でも言及しましたが、子供の習い事の費用は、日本の2,3倍かかるでしょう。 


 そのような事も含め、また自分の生活や心の安定のためにも、仕事をする事をお勧めします。単にお金を稼ぐためだけの仕事というのでなく、初めてアメリカで仕事をして得られる給与には、充実感と満足感が一層感じられるはずです。

【最後に】 

 日本で出会って、アメリカ人の旦那さんと結婚した時点で、日本人妻はある程度の覚悟というのは出来ている人が多いでしょう。日本人同士でさえ、結婚をして共に生活をするというのは難しいのだから、違う国の文化の言葉の人と、異国で生活を始めるというのは、かなり度胸がいることです。結婚は「二人が愛していれば。。。」というような生易しい話ではありません。世の中という荒波の中を、二人で共に同じ方向を目指して必死でボートを漕いで進んでいけるか?という話です。 


 アメリカ人の旦那さんと結婚をして、アメリカに移り住むというのは、たくさんの困難に出くわします。しかし、日本人妻が、自分の行動範囲を広げ、旦那さんを除いたコミュニティやグループにも参加できるようになれば、生活も英語にも早く慣れていくはずです。そして何より、国際結婚というと困難や障害が目立ちますが、その逆に得られる物は2倍も3倍も大きいものであると断言できます。 


 皆さんが楽しく、人一倍充実したアメリカ生活を早く送れるようになるよう、心から願っています!