2020年 アメリカのハロウィン
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2020年 アメリカのハロウィン

今年もハロウィンの時期がやってきます!2020年10月31日は満月の土曜日。それも同じ月に2度目の満月となるブルームーンと呼ばれる時と重なる日なので、とても神秘的に感じられますね。ハロウィンは、悪魔崇拝など、もとは宗教的な意味合いが強い行事なのですが、近年では仮装パーティーや子供たちの「Trick or Treat(トリック・オア・トリート、お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!)」という一大イベントになっています。それこそ5年前に日本にいた時は、原宿でハロウィンの仮装行列を行うイベントがあったり、渋谷のスクランブル交差点が仮装の大人たちで溢れる!という状況で、どちらかと言うと、日本では若い人たちのイベントというイメージがあると思います。 

一方アメリカでは、自分たちで仮装パーティ―を開く人たちもたくさんいますが、街全体が全力でハロウィンのイベントを盛り上げている雰囲気があります。かなり本気です。これは、アメリカに家族で引っ越して、初めての大きなイベントがハロウィンであったというのもあるのですが、かなり衝撃的でした。その理由の一つが、まず各家庭の家の装飾。もう半端ないです。早い所では、9月の第一月曜日のLabor day(レイバーデイ)が終わってから、お店や家の周りを飾り始めています。9月の中旬から10月に入ると、一気にハロウィンムードになります。それも、日本のようにオレンジのパンプキンや、可愛らしい魔女の飾りというのは少数派で、本格的に恐ろしい雰囲気の飾り付けが多く見られます。お化けの白い布、ガイコツ、黒いカラスやクモにネズミ、前庭に墓石や血だらけの人形、クモの巣をイメージした白い綿や糸で、家の周りを上から下までグルグルとデコレーションしたり、本当に想像力豊かで、見ていて楽しくなります。 

また、子供たちが各家々を回ってお菓子をもらう「Trick or Treat」については、街からガイドラインが安全のために出されており、夕方の4時から7時までと決まっています。街中仮装した子供たちが、お友だち同士や家族と一緒に装飾された家をメインに回り、キャンディーを山のようにもらます。家の人たちもプロのように仮装やメイクをしている人もいたり、家の装飾も動くような仕組みにしていたり、これまた楽しく周ることができます。地域によると思うのですが、私の子供たちは2時間でバケツ2杯分ほどの大量のキャンディーを持って帰ってきます。結構な量ですよ! 

翌日。子供たちの戦利品となった山ほどのキャンディー。子供たちにとっては夢のようなお菓子の数。ただし、親にとっては、困るほどの数。これをどうしたものか。。。と思うのが普通ですが、次の日に子供たちの学校へ不必要なキャンディーを持っていく事が出来ます。綺麗な状態のキャンディーは、集められて戦士たちの所に送られるというキャンペーンが同時に行われているのです。子供たちももらいに行くのは楽しいのですが、終わった後は好きなキャンディーだけ残して、他は寄付をするという仕組みが成り立っているので、良い気持ちになれるのです。ちょっとした貢献が自然に出来るようになっていて、さすがに驚きました。ボランティアなどの社会貢献がアメリカで浸透しているのは、子供たちが小さい時から簡単に理解できるように、社会の体制に組み込まれているからなのでしょうね。 

今年は残念ながらコロナの影響により、普段より規制がかかった「Trick or Treat」になっています。お菓子を渡す人も少ないでしょうし、ソーシャルディスタンスも守るようにも州や街からお達しが出ています。子供たちは引き続きリモート授業なので、余りのキャンディーはどこか指定の場所に届けるようになるかと思われます。それでも外を周るイベントなので、どうにか行われる事は本当に良かったです。 

この秋はかなり穏やかな気候なのでとてもありがたいですが、シカゴエリアの季節はこれから厳しい冬に向かっていきます。コロナ禍という事もあり、周りの雰囲気も暗くなっていくような感じを受けます。でも、ハロウィンなどのイベントや家の装飾のおかげで、お菓子をもらえる子供たちだけでなく、見ている私たち大人まで気分が盛り上がるので、今年はいつも以上にハロウィンというイベントに感謝しています。 

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